はじめに

日本全国にある銅像をデータベース化したい!
当サイトの目的は、この一言に尽きます!
残念なことに、日本国として各都道府県に建立されている銅像を取りまとめる機関が存在しません。
いつか政府機関が銅像所在地をまとめる必要に迫られた時に当サイトの情報が礎となるべく日々情報収集に取り組んでおります!

当サイトは偉人顕彰銅像を収集対象としています。

銅像といっても、種類がいろいろあります。 
当サイトで収集対象としているのは偉人顕彰像となります。

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銅像といっても、種類がいろいろあります。 

①古くは奈良時代創建の大仏に代表される仏像。

②ヌー像(男女裸像)に代表される街のパブリックアート。

③過去の出来事の慰霊碑として建てられた抽象的な銅像。

④功績を遺した人物を顕彰するために建てた偉人顕彰像。

当サイトで収集対象としているのは偉人顕彰像となります。

偉人顕彰像と呼ばれる銅像で、多くの方が思い浮かべるのはおそらく桂浜の龍馬、仙台の独眼竜政宗公、上野の西郷さん、渋谷のハチ公、札幌のクラーク博士などではないしょうか?
私は、この5つの銅像を(勝手に)日本5大銅像(通称:DOUZOファイブ)と名付けております。

これら観光名所になる程の有名銅像は日本各地に多く存在しております。

しかしどの世界においてもスポットライトを浴びていない日陰の存在があるものです 銅像界においても、地元民にも知られず佇む無名銅像があり、有名銅像との格差問題があります。 

当サイトは無名銅像も含めて日本各地の銅像の所在地をまとめ、銅像大図鑑を作ることを目的としております。  

2015年現在4000体以上の銅像図鑑が出来上がってきておりますが、私個人だけの収集能力だけではここまで情報をまとめることはできませんでした。2003年に私が収集した銅像画像をまとめたサイトを立ち上げて、当サイトを閲覧いただいている常連さんから銅像情報を投稿していただき、それらをまとめる方式に変えた頃から飛躍的に情報が集まるようになってきました。

皆様のお力によるものが大きいです。まさに集合知の結晶です。ある方から「Web2.0的な集合知」、「ウェブ上の銅像の同人誌」と好意的な意味で評されたことがあります。

非常に的を得ている比喩に、私は嬉しくなりました。 偉人顕彰像は毎年どこかで建立をされ続けています。

おそらく銅像完全制覇は永遠に地平線を追いかけるが如しですが、銅像コンプリートに少しでも近づけるようにお力添えをよろしくお願いいたします。

当サイトの偉人顕彰像の定義基準

偉人顕彰像の基準は世の中で定義されているものではありません。

当サイトでは一応の定義をさせていただきます。

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偉人顕彰像の基準は世の中で定義されているものではありません。

当サイトでは一応の定義をさせていただきます。

(ア)固有名詞のある人物、動物であること。
これが基本になります。受験勉強であれば、先生が「ここテストに出るよ」と言うレベルです!!
古代、中世、近世、近代とすべての時代問わず歴史上の人物は対象としております。現代の人物も対象です。
全身像、座像、胸像、顔像、騎馬像など形状も問いません。
屋外屋内問わず、一般公開されている銅像であれば対象です。
 また渋谷の忠犬ハチ公などの感動を与えてくれる犬や、競馬界の名馬なども対象としております。

(イ)モデルの人物が特定できる銅像であること。

「赤い靴の少女像」はモデルが岩崎きみと固有名詞が特定できるので対象です。
白虎隊や二本松少年隊なども所属人物名がイメージできる団体ですのでは対象としています。
○○労働者像や○○ボーイスカウト像などは対象外としています。

(ウ)伝説上の人物・神は対象とする。
ただし信仰対象としての存在や抽象的な妖怪類は対象外。
この定義は少し苦しいのですが、例えば、神社の境内にある鑑賞用としての神様の銅像(天照大神や大国主など)や各地に伝説がある日本武尊、昔話の桃太郎、金太郎などは"○"、お寺などにある仏像としての観音菩薩など、鬼、河童、天狗など抽象的な妖怪は"×"としています。(鬼でも酒呑童子などは微妙ですが"○"として掲載。ゲゲゲの鬼太郎の妖怪たちはアニメキャラとして"○"ですかね・・・・)

(エ)量産タイプの宗教開祖や思想の象徴とする人物は対象外とする。ただしオリジナリティのある銅像であれば対象とする。

これも苦しい定義ですが、例えば、二宮金次郎や空海の銅像は各地に同型の銅像が多く(おそらく1000は超えると推測)建立されており、それだけで一つのジャンルになる程の数が存在しています。大半が量産タイプですが、中には型にとらわれないオリジナリティに溢れる銅像があります。
銅像ギャラリー掲載には、量産タイプではない銅像を掲載しております。。

(オ)アニメのキャラクターは対象とする。

明治から昭和にかけて銅像は偉人を顕彰するものでした。昭和・平成になるとアニメ・漫画・ドラマのキャラクターの銅像が町おこしの一環で建立されることが多くなっております。
当サイトでは人物はもちろん、仮面ライダーなどのヒーローやガンダム、銀河鉄道999などロボットも許容としています。

(カ)基本的に材質は銅で作られた像だが、一部FRP像も銅像と見なす
ただし最近は外見が銅像に近いFRP像(プラスチック樹脂像)も増えております。色彩豊かなカラーリングをしておらず銅像の同等の着色で展示されていれば銅像と見なしております。 

(キ)霊園・墓地に個人的に建立されている銅像は対象外
故人を身内が個人的に顕彰するために霊園・墓地の墓石に銅像がある場合があります。開放されている空間にあるものではありますが、私個人的には、親族の方の私的空間に踏み込んでしまう行為と感じてしまうため、銅像ギャラリーには掲載を控えさせております。ただし霊園の入り口、通路など象徴として建立されている銅像は対象としております。

 


銅像は単一色の方がいい

私の銅像に対するこだわりの一つに色があります。
単一色じゃないとダメなんです。

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私の銅像に対するこだわりの一つに色があります。単一色じゃないとダメなんです。 「日本の銅像完全名鑑」というオールカラーの銅像本を出版協力させてもらいましたが、知人の感想が、「カラーのはずなのに地味だよね(笑)」でした。しかし私にはそれがいいのです。 例えるならカラー写真では表現できないセピア色写真の味わい深い重厚感といったところでしょうか。銅像は単一色じゃないとダメなんです!

さらに銅像は設置されてから時間を経て表面が雨風にさらされ化学的変化によっていい感じに劣化されてきます。
新品ピカピカの銅像よりは、そのような古さを感じる銅像の方が好みです。明治時代に設置された100年物の銅像に出会うとワクワクしてきます!

ただ雨風にさられたままですと、蜘蛛の巣が張られたりと本当に劣化してしまいますので、定期的な清掃は必要です。たまにそのような可哀そうな銅像を見ることがあり残念な気持ちになります。
またメンテナンスをしていただくのはいいのですが、味わい深かった銅像が新品同様のテカテカの着色にされてしまうこともあり、これも少し残念に思うことがあります。程よい劣化具合の銅像が理想です。

最近彩色豊かなカラーリングの銅像が増えており観光客の撮影スポットとして非常に人気があると思います。

しかし私にとっては、カラフルにすることで重厚感が薄れてしまうという印象を持ってしまいます。

銅像ハンティングの魅力 

銅像マニアの間では、銅像を見に行く行為を「銅像ハンティング」と呼んでいる方が多いです。
「銅像ハンティング」には2つの楽しみ方があります。

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銅像マニアの間では、銅像を見に行く行為を「銅像ハンティング」と呼んでいる方が多いです。

「銅像ハンティング」には2つの楽しみ方があります。

1つは目標物となる銅像を見に行く方法です。

私の場合、旅行の目的は「銅像」がメイン、「観光名所」「名物料理」などは二の次です(笑)

見に行く銅像を決めて、周辺にあるその他の銅像を出来る限り多く効率よく巡るルートを決める事前準備ところから銅像ハンティングは始まっています。有名銅像であれば、観光案内や地図に記載があるため、初心者でも気軽に楽しめると思います。

無名銅像であれば、行方調査の探偵ゲーム的感覚が楽しめます。ネットの情報では不確定のものも多く、行った場所に銅像がなく、場合によっては聞き込みをして探しますが地元住民も銅像自体知らないことがあり、非常に苦労するのです。

しかし発見したときの達成感は堪らないものがあります。

銅像が建立されている場所は、その人物の所縁の土地であることが多いので、その人物のファンであればその土地の歴史的背景を想像し気分が高揚することでしょう!

そう、偉人と時空を超えて対話をする感覚を味わえるのも銅像鑑賞の醍醐味と言えるのです!

2つ目は、知らない土地で埋もれた銅像を発見する方法です。
情報がない場所でも実は埋もれている銅像があることがあるので、銅像ハンティングの移動中でも常に周囲に目を光らせています(笑)漠然と探すのでは効率悪いですから、ある程度推測は立てておきます。 

駅前、市役所、公民館・図書館など、神社、寺院、JAの建物、公園、学校、ゴルフ場など。は比較的銅像が建っている確率が高いです。(どちらかというと胸像ですかね)
だいたいは、無駄な努力に終わるのですが、意外な場所で知らない銅像を発見したときの喜びはまさにお宝発見の気分です!

偉人顕彰銅像を鑑賞する時の最低限のマナー

時折、銅像を破壊したり、下着を被せたり、ペンキで落書きをしたり、最悪な場合は、窃盗する輩が現れたというニュースを聞きます。

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時折、銅像を破壊したり、下着を被せたり、ペンキで落書きをしたり、最悪な場合は、窃盗する輩が現れたというニュースを聞きます。

上記の行為は極端な例ですが、台座に上がったり、ましてや銅像に乗っかるなどの行為もやらないでいただきたいです。

銅像は美術品なのです。美術品を鑑賞することろ同義であることを忘れないでください。 

ただ最近は、握手したり、頭を撫でたりと触れ合うことをテーマにした銅像もありますので、それらにはしっかりと触れ合ってください。 ここからが偉人顕彰像を鑑賞するということの基本的なマナーと考えております。

銅像は、建立を計画/寄付などに関わった人々が、その人物を顕彰したいという想いの結晶です。銅像制作に関わった人達(銅像作家や各工程の職人、設置業者など)の想いも詰まっております。そして銅像になった人物と時空を超えた対面の場所でもあるため、敬意を表して向かい合うことが礼儀というものだと考えます。

それでは銅像鑑賞を始めてみましょう!

私が銅像鑑賞を始めたきっかけとなった銅像の人物は2人
太田道灌公(10数体)と皇居前の楠木正成公です。

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私が銅像鑑賞を始めたきっかけとなった銅像の人物は2人、太田道灌公(10数体)と皇居前の楠木正成公です。

前者は、関東各地に10体ほどの銅像があるため、すべてを見に行ったことが今思えば銅像ハンティングの第一歩だったのだと思います。 

後者は、以前から知っていた銅像でしたが、改めて鑑賞しに行った時にその風格漂う格好良さと存在感に圧倒され感動を覚えたものです。

また皇居観光に来ていた外国人から「エクセレントっ!」の声が挙がったのを目の当たりに見て、これぞ日本の「KING オブ 銅像」に違いないっ!と確信したものです(笑) 以来、偉人の銅像があれば、鑑賞しに行く趣味が始まりました。

私の移動手段は、自家用車ですが、公共交通機関(電車、バスなど)を乗り継いて行く方もおります。

銅像鑑賞は屋外設置が多いので基本は無料です。移動手段を除けば、金銭を使わず手軽に始められる趣味と言えます。 

また各地を巡るために地図を片手に下準備を始めるため、土地勘も判ってきますし、今では銅像の場所を起点に地図を思い浮かべることができる能力(?)も得ることができました。

趣味が見つからないというあなた、まだマイナーな趣味ともいえる「銅像鑑賞」は手軽に始められるのでぜひお試ししては如何でしょうか? 

そしてすでに銅像鑑賞を始めている方には、当サイトが、その活動の道しるべになれるように常に新しい情報を発信していきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。

記:日本の銅像探偵団@管理人 ヒロ団長(銅像案内人:遠藤寛之)