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画像提供:飯坂陽治さん
岡倉天心
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:平櫛田中
設置:1931年(昭和 6年)
岡倉天心(1863~1913)は横浜生まれの美術評論家・思想家。 フェノロサに師事。東京美術学校開設に尽力して、のち校長となる。日本美術院を創立し、明治日本画家の指導者として活躍。その後ボストン美術館中国日本美術部長。英文著書による日本文化の紹介者としても知られています。 -
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バルザック
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:ロダン
設置:1971年(昭和46年)
バルザック(Honore de Balzac:1799~1850)はフランスの小説家で、近代リアリズム小説の代表といえる人。代表作は「人間喜劇」。近代彫刻の父と言われるロダンの作品として東京芸大に設置されているのでしょう。 -
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正木直彦
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:沼田一雅
設置:1936年(昭和11年)
※彫像は陶製ですが紹介しておきます。
正木直彦(1862~1940)は大阪出身の美術行政家で、東京美術学校長歴任後、帝国美術院長、美術研究所長となり美術行政に尽力された方です。また文部省美術展覧会(文展)の創設にも尽力されておられます。 -
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白浜 徴(あきら)
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:水谷鉄也
設置:1931年(昭和 6年)
白浜 徴(1866~1928)は現・長崎県の出身で明治-昭和時代前期の教育者。 図画研究のため欧米に留学し、帰国後、東京高等師範学校、日本女子大学、母校の東京美術学校(現・東京芸術大学)教授を歴任し、小・中学校の図画教科書を編纂するなど美術教育の発展に貢献した方です。 -
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大村西崖(せいがい)
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:朝倉文夫
設置:1928年(昭和 3年)
大村西崖(1868~1927)は現・静岡県富士市生まれで明治-大正時代の美術史家・美術評論家。 明治35年には母校東京美術学校(現東京芸大)の教授となり東洋美術史を教えた。「密教発達志」は学士院賞を受け、著作はほかに「東洋美術大観」「支那美術史彫塑篇」などがあります。 -
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ショパン
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
設置:2010年(平成22年)
フレデリック・ショパン(1810~1849)はポーランド出身の音楽家(ピアニスト・作曲家)で、ピアノの詩人と呼ばれています。 -
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小山作之助
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:長谷川義起
設置:1929年(昭和 4年)
小山作之助(1864~1927)は現・新潟県上越市の出身で、明治-大正時代の音楽教育家。 文部省音楽取調掛を卒業し,明治30年後身の東京音楽学校(現東京芸大)教授。「夏は来ぬ」「敵は幾万」など唱歌,軍歌を多く作曲した方で、日本教育音楽協会会長を勤められました。 -
画像提供:飯坂陽治さん
伊沢修二
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:長谷川義起
設置:1930年(昭和 5年)
伊沢修二(1851~1917)は信州高遠藩士の子で明治時代の日本の教育者、文部官僚。
大学南校に学び,米国留学後,東京音楽学校(現,東京芸術大学),東京盲唖学校,東京高師(のち東京教育大学)等の校長を歴任し、特に近代日本の音楽教育、吃音矯正の第一人者と言われている方です。 -
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加納夏雄
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:米原雲海
設置:1910年(明治43年)
加納夏雄(1828~1898)は京都の出身で、大月派の金工池田孝寿に入門、また中島来章に絵を学んだ。のち上京して独自の作風を築き、宮内省御用掛、東京美術学校教授、帝室技芸員となった。また造幣少技監として、新貨幣の雛型製作にも従事。片切彫が得意で、写実的な日本画のやわらかい筆跡をそのまま金属の上に鏨で表現した方です。 -
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津田信夫(しのぶ)
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:沼田一雅
設置:1947年(昭和22年)
津田信夫(1875~1946)は千葉県の出身で、明治-昭和時代前期の鋳金家。東京美術学校(現東京芸大)を卒業し、1919年に同校教授、1923年ヨーロッパに留学した。
東京日本橋の鋳造装飾獅子・麒麟、国会議事堂貴賓室扉装飾などを制作した方です。 -
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香取秀真(ほつま)
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:平櫛田中・菅原安男
設置:1955年(昭和30年)
香取秀真(1874~1954)は千葉県出身の鋳金工芸作家・歌人。 金工史を確立し、日本における美術の工芸家として初の文化勲章を受章した。東京美術学校(現・東京藝術大学)教授、帝室博物館(現・東京国立博物館)技芸員、国宝保存会常務委員、文化財審議会専門委員などを歴任されています。 -
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海野勝珉(しょうみん)
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:海野美盛
設置:1919年(大正8年)
海野勝珉(1844~1915)は水戸出身の彫金家。 水戸の金工萩谷勝平に師事し,次いで安達梅渓に書画を学び、東京に移住して諸派の彫技を研究し勝珉と号した。特に象眼,肉彫,片切彫に長じ,金属の諸色を配した華やかな彫金の味を出した。東京美術学校教授,帝室技芸員となり明治の工芸界を指導した方です。 -
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竹内久一
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:沼田一雅
設置:1930年(昭和 5年)
竹内久一(1857~1916)は江戸生まれの彫刻家。 初め象牙彫刻を学び、奈良見物のおり古仏像に感銘、木彫の再興を志して正倉院御物や社寺の古美術を研究、模作した。シカゴ万国博覧会に出品した『伎芸天像』は木彫着色に優れ、高村光雲・石川光明と共に明治初期三大彫刻家の一人に数えられた。東京美術学校彫刻科初代教授を務めた方です。 -
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石川光明(こうめい)
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:朝倉文夫
設置:1917年(大正 6年)
石川光明(1852~1913)は江戸浅草に生まれの明治時代の彫刻家。狩野寿信に日本画を、菊川正光に牙彫(げちょう)を学ぶ。牙彫「魚籃観音像」は内国勧業博覧会で受賞し、各種美術展でも作品は高い評価を得、東京彫工会の中心的な存在として近代彫刻の発展に尽力した。帝室技芸員、東京美術学校(東京芸大)教授などを歴任しています。 -
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高村光雲
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:高村光太郎
設置:1935年(昭和10年)
高村光雲(1852~1934)は江戸生れの彫刻家。 仏師高村東雲に師事し、木彫の伝統技法に写実的表現を加え、伝統技法の新たな展開をはかった近代日本彫刻の最初の一人で、第1回内国勧業博で代表作「白衣観音」が最高賞を受賞。東京美術学校木彫科教授を勤め、上野公園の「西郷隆盛像」は特に有名です。 -
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白山松哉(しょうさい)
場所:台東区上野公園12 東京芸術大学音楽学部
彫刻:水谷鉄也
設置:1929年(昭和 4年)
白山松哉(1853~1923)は江戸の出身で、明治-大正時代の漆芸家。 蒔絵(まきえ)を小林好山に、彫漆(ちょうしつ)・螺鈿(らでん)を蒲生盛和に学んだ。東京美術学校(現東京芸大)教授で、伝統様式を踏襲した精細な蒔絵を得意とした方です。 -
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川端玉章
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:武石弘三郎
設置:1911年(明治44年)
川端玉章(1842~1913)は京都生まれの蒔絵師の子で、明治期、精緻な山水・花鳥画を得意とした日本画家として活躍された方です。東京美術学校教授を務め,川端画学校を設立して後進の育成にも努めておられます。 -
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寺崎広業
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:内藤 伸
設置:1937年(昭和12年)
寺崎広業(1866~1919)は秋田出身の日本画家で、狩野派、四条派、南画を学び、諸派の画法を取り入れて独自の平明な作風を築いて、明治~大正期に活躍された方です。東京美術学校教授、帝室技芸員、文展審査員に任じられ、東都画壇に重きをなしました。 -
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安井曽太郎
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:石井鶴三
設置:1960年(昭和35年)
安井曽太郎(1888~1955)は京都出身の洋画家で、丹念な写生を根底に置く明るい日本的油絵様式を完成し、風景・静物のほか肖像画に傑作を残した、大正から昭和に活躍された方です。昭和27年に文化勲章授章しました。 -
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藤島武二
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:本郷 新
設置:1958年(昭和31年)
藤島武二(1867~1043)は鹿児島出身の洋画家で、日本的な情感を込めた日本的油絵の境地を開拓し、明治から昭和初期に活躍された方です。また、昭和12年最初の文化勲章受章者の一人です。 -
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久米桂一郎
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:北村西望
設置:1936年(昭和11年)
久米桂一郎(1866~1934)は現・佐賀県出身の洋画家。 渡仏してR.コランに師事、黒田清輝と知りあい、帰国後黒田と共に天真道場を開設。また白馬会を創立、さらに東京美術学校教授となるなど、美術行政家、教育家として活躍。堅実な描写力と明るい外光派風の表現は明治後半期の日本洋画に大きな影響を与えた方です。 -
画像提供:飯坂陽治さん
白井雨山
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:建畠大夢
設置:1929年(昭和 4年)
白井雨山(1864~1928)は現・愛媛県の出身で日本画・西洋画を学び、東京美術学校(現東京芸大)彫刻科に入学、その後母校東京美術学校の助教授となり、彫塑科を新設してその発展につとめた。ドイツ・フランス留学帰国後、教授となり、文人画にも優れた方です。 -
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橋本雅邦
場所:台東区上野公園11 東京芸術大学美術学部
彫刻:白井雨山
設置:1913年(大正 2年)
橋本雅邦(1835~1908)は江戸生まれの日本画家。 狩野雅信に日本画を学び、後に
フェノロサと岡倉天心に出会って、狩野芳崖と共に鑑画会を設立し、狩野派に洋画風の表現を加味し、近代日本画の礎を築き、「近代日本画の祖」と言われた。東京美術学校教授を勤め、その後岡倉天心らと日本美術院を創立した方です。